吉水園 春の一般公開 詳細
開園日 | 春と秋(2週の週末)に一般公開されます。
「吉水園 春の一般公開」 令和5年度 6月3.4日【土・日】10.11日【土・日】 「吉水園 秋の一般公開」 ※開園日以外は入場できません。 |
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入場時間 | 9時 ~ 17時 ※ペット同伴可能 |
料金 | 200円(15歳未満は無料) |
場所 | 吉水園 広島県山県郡安芸太田町加計神田3410 |
駐車場 | 太田川交流館かけはし前駐車場(無料)をご利用ください 広島県山県郡安芸太田町加計3494-2 ※かけはし駐車場から徒歩10分程度 |
太田川交流館かけはし前駐車場からのアクセス
駐車場は移転した鯛焼き屋よしおの前に広い駐車場があります。
よしおは水曜日は定休日なので要注意。
もともとJR加計駅があった場所で現在は跡地には太田川交流館かけはし(2006年設置)がされていてホームが一部残されております。
広い駐車場があり無料ですので安心して遊びに来れますね。
駐車場に停めた後は、約徒歩10分もかからないくらいだと思います。商店街があるメイン道路に上がり右折して「きのした」さんの店舗を左に曲がります。
この看板は文字が薄いですが、矢印看板が設置されているので迷うことはありません。
ここまで来ると幟も立ってますので後一息です。右手には放課後児童クラブもあり平日は賑やかです。緩やかな坂を上ると吉水園に到着です。
吉水園の歴史
吉水園は江戸時代半ばの天明元年(1781)の春、加計隅屋(かけすみや)16代当主の佐々木八右衛門正任が、この辺りの景観と地形に着目し、山荘として建設されました。
加計隅屋とは・・・
江戸期を通じて中国地方でも最大手のたたら鉄山師であり、(隅屋)としての最盛期は19世紀前半頃で、その時点で鈩2ヶ所(たたら場、いわゆる製鉄所)・鍛冶屋11軒(精錬所)、出店を広島城下と大阪に1軒づつ持つほか、大阪通船2艘・川船18艘・牛48匹・馬487匹、酒造所4ヶ所、土蔵36ヶ所、家僮2,103人(使用人)、借家竃489竃(鈩や鍛冶屋に勤める者の家)を所有し、巨大鉄師であり酒造や地主として農業林業も多角経営していた商家であった。嘉永6年(1853年)、広島藩内の鉄山業が藩営によって統率がとられることになったため、隅屋の鉄山業は終わったとされております。
風情ある吉水亭と廻遊式の庭園
吉水園に入るとまず玉壺池(たまつぼいけ)が目の前に広がります。鮮やかな緑葉に彩られた紅葉に囲まれた美しい庭園です。池を中心としてぐるっと一周する事ができ撮影スポットを探すのに必死になっていました。
この時期ならではで自然の摂理と言いますか、天然記念物のモリアオガエルの産卵時期でそのカエルを狙うシマヘビに遭遇しました。木の枝に隠れてわかりづらいですが、二匹出会いました。
オススメ①天然記念物 モリアオガエルの産卵
蛇の下側に白い泡のような塊がいくつか見えますが、これがモリアオガエルの卵です産卵です。カエルの産卵といえば、小さいころに見た畑の水の中を想像する方が多いと思いますが、モリアオガエルは下のお写真のように木の枝先に白い泡状の卵の塊を作ります。
日中は見ることができませんでしたが、この白い泡の卵にモリアオガエルが群がって産卵をするそうです。これをシマヘビちゃんは狙っているんですね。三段峡正面口のビジターセンターではモリアオガエルも見ることができるそうです。
池の真上の枝にモリアオガエルの卵がいくつもありますね。吉水園には約150個の卵の袋がありこの1個の袋の中に300個の卵があるそうです。ということは全体で5万個弱の生命が生まれるそうです。ただし外敵(ヘビや赤腹イモリ)も多くその内1割もカエルの姿までは辿り着かないそうです。カエルになると山に帰っていくそうです。
泡の卵の袋から卵がポシャと池に落ちてオタマジャクシになるんですね。
オススメ②茅葺き屋根の吉水亭
世界遺産の白川郷もこの茅葺き屋根を採用されており、ススキやヨシ、藁(わら)などの材料を使用して葺く屋根の構造のことを指します。夏に涼しく冬に暖かいため、四季のある日本の風土にとても適しているそうです。なんだか涼しそうですよね。
オススメ③吉水亭から見渡す庭園
現在安芸大田町のパンフレットを作成しておりまして縁側から庭園を眺める構図もパシャリ。出来上がりが楽しみです。
秋の一般公開時には真っ赤な紅葉が一面に広がります。次は11月に訪れたいと思います。
オススメ④池の対岸から望む吉水亭
対岸から望む吉水亭も撮影スポットです。園池と園庭と吉水亭が一度に見渡せる構図で必死になってベストポジションを探していまします。
オススメ⑤子供の憧れ!ノコギリクワガタ
なんと6月上旬にもかかわらず庭園を歩いているとノコギリクワガタの雄を発見しました。
これは大発見。広島市内でもカブト虫やクワガタを採集できる場所はあるのですが、ノコギリクワガタに出会ったことがありませんでした。吉水園は一般公開が年に2回ですが、安芸大田町はまだまだミヤマクワガタやノコギリクワガタなど現在なかなかお目にかかれない昆虫も生息しているようです。
※ただしくれぐれも採集はマナーを守って行ってくださいね。
まとめ
この投稿する本日(6月10日)と明日(6月11日)が今年の春の一般公開の最終日となります。先週は150人ほど入園されました。日に日に暑くなってきておりますので茅葺き屋根の涼しい吉水園に遊びにいってみてはいかがでしょうか?
帰りに鯛焼き屋よしおで名物のたい焼きやたこ焼き、シャーベットも美味しいですよ。